■加藤邦彦著『詩壇ジャーナリズムと詩人たち
戦後詩の成立、現代詩の展開』■
2025年2月25日 花鳥社刊 422頁 5400円+税 |
はじめに
第Ⅰ部 近代詩人とメディア
第一章 宮沢賢治と『アラビアンナイト』――『春と修羅』収録詩篇を中心に――
第二章 中原中也と安原喜弘――一九三五年四月二九日付書簡をめぐって――
第Ⅱ部 戦後詩から現代詩へ
第一章 「荒地」というエコールの形成と鮎川信夫「現代詩とは何か」
第二章 近代詩人の死と空虚――鮎川信夫「死んだ男」の「ぼく」と「M」をめぐって――
第三章 谷川俊太郎の登場、その同時代の反応と評価――『二十億光年の孤独』刊行のころまでの伝記的事項をたどりつつ――
第四章 谷川俊太郎『二十億光年の孤独』が「宇宙的」な詩集になるまで
第五章 谷川俊太郎の詩をどうやって読めばいいか
第六章 「宿命的なうた」に至るまで――戦後の中原中也受容における大岡信の位置――
第七章 形而上的な問い――広島の同人誌「知覚」「囲繞地」を中心に――
第八章 現代詩のなかの宗左近――「歴程」との関わりを中心に――
第九章 宗左近・『炎える母』に至るまで――その成立過程をめぐって――
第十章 飯島耕一と定型詩
第十一章 中原中也は「押韻定型詩」を書いたか――飯島耕一による評価をめぐって――
第Ⅲ部 詩壇ジャーナリズムのなかの詩誌「現代詩」
第一章 新日本文学会と「現代詩」
第二章 新日本文学会から現代詩の会へ――「現代詩」・一九五八年――
第三章 「現代詩」と関根弘――一九六〇―六二年の雑誌の展開と安保闘争の関わりを中心に――
第四章 「現代詩」の終焉――一九六二―六四年の現代詩の会の動向を中心に――
第五章 一九六〇年前後の詩壇ジャーナリズムの展開と藤森安和――詩誌「現代詩」を中心に――
付録① 弟・藤森安和のこと 杉山高昭氏にうかがう
藤森安和 未発表詩抄
付録② 「現代詩」関連年表
初出一覧
あとがき
索引
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